コラム

世田谷区下高井戸、桜上水、松原、赤堤で頭痛に悩まれている方

2019.10.17

こんにちは!下高井戸駅から徒歩20秒、ちゅうしん整体院でございます。この記事では、世田谷区近隣で頭痛にお悩みの皆様のために、頭痛に関する詳しい知識をお伝えするとともに、今後の体質改善に役立つ情報をお届けいたします。

頭痛でお悩みの方

目次

頭痛の原因

二次頭痛と一次頭痛

まずは、頭痛の種類を二次一次に分類します。この記事で扱うのは主に一次頭痛の原因です。でもその前に、前提として二次頭痛の危険性も知っておいてほしいのです。

「明確な原因」によって起こる頭痛を二次頭痛といいます。

ここでいう「明確な原因」とは例えば・・・

  • 外傷や脳腫瘍
  • 血栓による脳卒中
  • 脳梗塞
  • くも膜下出血

このように、命にかかわるものが多いです。少しでも心配であれば、必ず脳外科などで詳しい検査を受けておきましょう。

たとえば、手先がしびれたりろれつが回らなくなったりという運動機能障害がみられる場合や、これまでに経験したことのないハンマーで殴られたような強烈な痛みを感じたときなどは、特に注意する必要があります。

脳卒中のイメージ

二次頭痛には、命にかかわるものもあります
普通の痛みではないと感じたら、速やかに病院に相談しましょう。

逆に、このような明確な原因がない頭痛を一次頭痛といいます。

たとえば、慢性腰痛や慢性の肩こりのように、筋肉、血管、神経などの機能が低下していたり、たかぶっていたり、といったことに原因が考えられます。この一次頭痛について、5タイプに分類して詳しく解説します。

一次頭痛を5タイプにわけて原因を解説します

この記事では一次頭痛を5つのタイプに分類します。通常は一次頭痛というと1~3のみを指します。しかしここでは注意喚起のため4、5も挙げておきます。

  1. 緊張型頭痛(緊張性頭痛)
  2. 片頭痛(偏頭痛)
  3. 群発頭痛
  4. 副鼻腔のうっ血に伴う頭痛(二次頭痛?)
  5. 貧血による頭痛(二次頭痛?)

それでは、これら5つのタイプそれぞれの原因を解説していきます。

1.緊張型頭痛(緊張性頭痛)の原因

これは、頭部の筋肉の緊張によって起こる頭痛です。ですから、頭を締め付けられるような痛みを感じます。万力や鉢巻きで締め付けられるような感覚だと表現されることもあります。加えて、後頭部や首筋がぎゅーっと緊張する感覚を伴うこともあります。

頭痛の出始めは、目の周りから緊張がはじまるか、背中・首筋・後頭部から緊張がはじまるパターンが多いようです。それが、ひどくなるにつれて緊張と痛みが頭の方へと広がっていきます。

普段あまり意識しないかもしれませんが、頭の表面にはれっきとした筋肉がついています。たとえば、あごを強くかみしめるとこめかみのあたりで筋肉の盛り上がりを感じると思います。また、後頭部(うなじ)にも、首と頭をつなぐ重要な筋肉がついています。

僧帽筋・側頭筋・後頭下筋群

これらの筋肉は、肩や首と連動して、頭を支えたり、あごを動かしたり、目を動かしたりする際に働いています。その筋肉がストレスなどの原因により、長時間緊張を強いられると、緊張がとれにくくなってしまいます。そうなると、意識とは無関係に、筋肉が勝手に硬直していってしまうのです。

このような頭の緊張は、肩こりや首のこりと同時に起こってしまう方がほとんどです。普段は肩こりだけで、頭痛は出ない。でも、肩こりが非常に強まると、頭まで痛みが広がっていくというパターンが多いです。普段から、マッサージなどで肩こりをケアしている人には、肩こりが和らぐと、頭痛も出にくくなるという印象をお持ちではないでしょうか?

ただし、気を付けてください。最近では片頭痛も肩こりを伴うことが決して珍しくないことがわかってきました。肩こりだけを判断基準にせず、そのほかの特徴も踏まえて判断してください。

緊張型頭痛の原因は肩こりや首のこりである。ただし片頭痛にも肩こりを伴う場合がある。

2.片頭痛(偏頭痛)の原因

片頭痛とは?

片頭痛は20~40代の女性に多いタイプの頭痛です。片頭痛が出やすい方にも肩こり・首こりがひどい人はいますが、緊張型頭痛ほど関係が直接的ではありません。この頭痛の特徴は、こめかみのあたりが、血液の脈動に合わせてズキズキと、リズムを打って痛みを感じることです。拍動性の痛みと表現されます。

ですので、こめかみのあたりを冷やして、血流の勢いを鎮めた方が、脈が弱まり、痛みもやわらぐ感じがします。頭痛が起こっている間は、歩いたり、首を動かしたりなどして、頭の位置や向きが変わることが、痛みを強めてしまうのも片頭痛の特徴です。したがって、片頭痛が起こっている人は、じっとおとなしくして痛みに耐えることが多いです。

ちなみに、片頭痛という呼び名はもともと、左右どちらか片側だけ痛くなるという意味でついたのでしょうが、現在の言葉遣いでは、片側、両側に関わらず、片頭痛という名前が使われます

片頭痛の程度が強いと、吐き気や嘔吐を伴ったり、ちょっとした光や音、においなどの感覚に過敏になり、とても不快に感じられるといったことが起こります。

片頭痛のひどい方は日常的に頭痛薬に頼りがちになります。あまりにも頻回に使用すると頭痛薬の副作用で、むしろ頭痛を強めていってしまう可能性もあるので注意が必要です。

また、人によっては、頭痛が始まる前に前兆が感じられることがあります。具体的に、一番よくあるパターンは、視野の一部が暗くなったりチカチカした光キラキラした光ギザギザした光が見えるという現象です。閃輝暗点(せんきあんてん)といいます。ほかには、感覚が鈍くなる感覚異常、言葉が話しにくくなる失語性言語障害を生じることもあります。音やにおいに何らかの前兆を感じる人もいるそうです。さらには、無性におなかがすく、甘いものが食べたくなるという前兆もありえます。この場合、血糖値が急激に下がっていると考えられます。

まとめ:片頭痛の特徴

片頭痛の特徴
  • 拍動性
  • 吐き気、嘔吐
  • 光・音・においに過敏
  • 人によっては前兆もある
片頭痛の原因:2つの有力説

片頭痛の原因は、歴史的に2つの有力説があります。比較的新しい説では、こめかみのあたりを通っている「三叉神経」という神経が何らかの刺激で興奮してしまい、「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」という物質を過剰に放出してしまうことが原因になっているのではないかと考えられています。この物質は、周辺の血管を拡張させ、炎症反応を引き起こします。ただ、三叉神経を刺激するきっかけがなんなのかがまだ明らかになっていません。

ちなみに、トリプタンという片頭痛のための飲み薬は、ひとつめの説にのっとり、三叉神経からのCGRPの放出を抑制する働きがあります。

三叉神経説

もうひとつの説は、脳血管内のセロトニン濃度の急上昇と急降下が原因とするものです。セロトニンは血管を収縮させる作用があります。これが何らかの原因(たとえばストレス?)で出すぎてしまった後、その反動でセロトニンが一気に減ってしまうと、血管が一気に拡張し、ズキズキと片頭痛を起こすのだというわけです。セロトニンについては、後で述べるように、生理開始前後に起こる頭痛を考える際には、注目するべきだと思います。

実は、トリプタンという薬は、セロトニンとよく似た構造をしている物質です。よって、これを飲むことで疑似的にセロトニンの枯渇を防ぐことができると考えることもできます。つまり、トリプタンが片頭痛に有効であるという事実は、セロトニン説にのっとって説明することも可能なのです。

セロトニンと血管の関係

まだ、どちらの説も詳しく解明しきれていない部分があり、さらなる研究が期待されていますが、近年増えてきている、日本国内の頭痛専門医が書いている著書を見ていると、セロトニン説と三叉神経説の両方のメカニズムが同時に起こっているという説明が多いです。それは、下のような論理です。

内頚動脈が「セロトニン説」のメカニズムで一気に拡張する⇒すると、内頚動脈を取り巻いている神経から、三叉神経を通じて興奮性の信号が流れる⇒脳が痛みを感じる

片頭痛の特徴的なタイミング

片頭痛が起こる特徴的なタイミングとして、「週末頭痛」(または週頭頭痛)、「生理開始前後の頭痛」が挙げられます。(ただし、これらと全く関係ないタイミングで起こる片頭痛も決して少なくはありません。)

週末頭痛(または週頭頭痛)

「週末頭痛」というのは、仕事がお休みの日に起こる頭痛ということです。平日にストレスがたまったあと、週末にお休みとなりほっとする。その時に起こりやすいということです。だから、週末に限らず、ストレスからの解放がきっかけとなって片頭痛が起こることを示唆しています。ストレスが強い日ではなく、ストレスが弱まった日に出るパターンなので、頭痛が出ているその日に原因があるわけではないのです。頭痛が出る前日までの過ごし方に問題があるということになります。

そのメカニズムとしては、まず強いストレスを受けている間は、血管は自動的にぎゅっと収縮します。それがあなたのストレス許容量を超えてしまっていると、ストレスから解放されたときに、極端な反動が起こり、血管が過度に拡張されてしまうのです。これで、ズキズキと片頭痛が起こります。

ちなみに、旅行などの楽しい行事であっても、結果的に交感神経が過剰に働いてしまうと、ストレスと同じような影響があります。ですから、旅行が終わった後に片頭痛が出てしまうということもあり得るのです。

週末頭痛

ここ最近は、「週末頭痛」の変形パターンとして「週頭頭痛」、つまり平日のはじまりの月曜日に頭痛が起きるパターンもあるそうです。これは、週末をアクティブに過ごす女性に多いようです。メカニズムは週末頭痛とまったく同じなのです。週頭頭痛の場合は、土日をアクティブに過ごす結果、一週間のストレスが土日にまで延長されるため、次の月曜日がはじまるタイミングで気が緩み、仕事が始まるにもかかわらず、血管が拡張し頭痛が起こってしまうのですね。タイミングは違えど、持続的なストレスから解放されたときに痛みが出るというメカニズムは基本的には同じだと思われます。

生理開始前後の頭痛

「生理開始前後の頭痛」についても、触れておきます。タイミングとしては月経開始の2日前から月経開始後3日目の間に片頭痛が起こる女性が多いとされています。

生理開始に伴い、エストロゲンが急激に減少することと関係があるのではないかとされています。考えられることとしては、エストロゲンの低下に伴い、先ほど登場したセロトニンが減少することが挙げられます。それによって、脳血管が拡張することが考えられます。

同時に、セロトニンは気分や自律神経の安定、痛みの抑制に効果があるので、それが減少するということは、痛みに敏感になりすぎてしまうということです。これは、三叉神経の興奮にも影響しているのではないでしょうか?

将来、女性ホルモンと片頭痛の関係について研究が進むことで、片頭痛がなぜ女性に起こりやすいのかも解明されるかもしれません。

エストロゲンとセロトニン

3.群発頭痛の原因:未解明な部分が多い

このタイプでは、左右どちらかの目の奥・目の周囲・こめかみ周辺にかなりの激痛が15分から180分続くといわれています。

そして、痛い側が左右のどちらかだとした場合、それと同じ側に目の充血や涙、鼻づまり、鼻水、まぶたのむくみ、顔や額の汗、紅潮、耳の閉塞感、眼瞼下垂など、自律神経の暴走による種々の異常がみられるという特徴があります。これらは、交感神経が抑制され、副交感神経が興奮している状態を表しています。

なぜ群発頭痛とよばれるのでしょうか?それは、一年のうち、限られた数週間から数か月の間、明確な発作期間があり、その間「群発的に」=まとまって、発作を繰り返すからです。その間は連日、連夜と集中的に頭痛が繰り返されます。個人差がありますが、1日あたり0.5~8回の頭痛が起こるとされています。この期間を「群発期」といいます。

群発頭痛は、先に述べたように、涙、汗、紅潮、眼瞼下垂といった、自律神経の異常反応が起こることからもわかるように、群発期の間は、脳が異常な興奮状態を繰り返すことになり、精神的にもかなりのストレスを感じるものと思われます。

注目するべき点としては、女性よりも男性に圧倒的に多いことが知られています。その点で、緊張性頭痛や偏頭痛とは男女比が逆転しているといえます。

この頭痛の直接の原因としては、顔面の神経に関わる三叉神経の緊張・感染や、男性ホルモンの関与、あるいは痛みを強く感じるのが目の奥であることから、ちょうどその位置に存在する、海綿静脈洞や内頚動脈のうっ血・膨張などが疑われていますが、はっきりとした原因は特定できていないのが現状です。

また、東京女子医科大学脳神経センター 脳神経外科頭痛外来 非常勤講師の清水俊彦先生は、そのご著書『こどもの頭痛を治す本』において

群発頭痛は、眼のすぐ後ろにある内頚動脈という太い血管に炎症が起こることで発症することがわかっています。

と、はっきり述べておられます。ただ、なぜ内頚動脈が炎症を起こすのかというところはまだ解明できていないとのことです。

ひとつの説として考えられるのは、脳の視床下部という部分にある体内時計が狂ってしまった時に、そこから発する信号を三叉神経が受け取り、誤って痛いとして解釈し、内頚動脈の周囲に炎症物質をまきちらしてしまうのではないかということがいわれているとのことです。

この説によれば、「三叉神経から起こる炎症」という点で片頭痛と共通のメカニズムが働くことになりますが、その前段階で「視床下部」という体内時計やホルモンバランスを管理している、日々の健康を保つ上で重要な役割を果たしている部位がからんでいる点で、片頭痛とはやや異なる要素もありそうです。

また、同先生は別のご著書『脳は悲鳴を上げている』(講談社)において、群発頭痛をプレドニン(副腎ホルモン製剤)を投与して、痛みの緩和を行ったところ、その結果として痛みが出ていた側(右か左かということ)の顔面の三叉神経周辺に帯状疱疹が生じた症例が何件か続いた経験を書かれております。その経験から群発頭痛は三叉神経内の帯状疱疹ウイルスが、免疫力が低下している期間などに暴れ始め、それが頭痛を引き起こしているのではないかというお考えを述べておられます。

というのも、プレドニンは炎症を緩和する代償として、ウイルスなどの外敵に対する免疫力を弱めてしまう効果があるため、痛みは緩和しても、かえってウイルスが広がってしまうことが考えられるのです。だから、プレドニンを投与した結果、帯状疱疹ウイルスが表面化するまでに広がって、顔面にまで現れたのだろうと考えられるのです。

以上、いくつかの説が出ていますが、もし、これらが原因としてかかわっているとすると、(深刻な感染は別にして)結局は片頭痛と同様に、ホルモンバランス、脳血管のコントロール、脳神経の過剰な興奮といったことが、安定で一定の状態を保てるようになればよいということになります。詳しくは「頭痛を根本的に改善するには?」で後述します。

海綿静脈洞と内頚動脈の位置

4.副鼻腔のうっ血(副鼻腔炎、蓄膿症)に伴う頭痛

これは文字通り副鼻腔のうっ血が原因です。よって、本来は二次頭痛というべきかもしれません。

副鼻腔炎により、副鼻腔の内部で炎症やうっ血などが起こると、頭蓋骨の内側から圧迫が生じるため、周辺の神経が刺激され、額や頬の周辺、あるいは目、歯といったところまで痛みが出ることがあります。頭を振ったり、上げ下げすると痛みが強まるという特徴があります。そして、かなり悪い状態になると、髄膜炎を起こして、より広範囲の頭痛が起こることもあり得ます。

急性副鼻腔炎の場合に、拍動性のズキンズキンという頭痛が起こることもあります。痛みの種類としては片頭痛によく似ていますが、単なる片頭痛ではなく副鼻腔炎が原因となっている可能性にも気を付けなくてはなりません。

副鼻腔は4つの空洞の総称です。その4つとは「前頭同」「上顎洞」「篩骨洞」「蝶形骨洞」です。これらのうち、鼻の奥に位置する篩骨洞と蝶形骨洞に炎症が起こっている場合は、群発頭痛に似た頭痛が表れることが、近年になってわかってきました。くわえて副鼻腔炎は風邪をひきやすい季節などに悪化しやすいので、同じく季節性で起こる群発頭痛と区別がつきにくいことがあるので、注意が必要です。

また、慢性化した副鼻腔炎は三叉神経を常時刺激するため、片頭痛を悪化させる要因となります。そのような場合は、片頭痛の対処と副鼻腔炎の対処を合わせて行った方が効果的です。

自分が副鼻腔炎ではないか、という疑いをお持ちの方は頭痛とからめて一度耳鼻科で検査してもらうのがいいかもしれません。鼻水の出やすさや、鼻腔周辺の圧迫感などで、「自分は副鼻腔炎なのではないか?」と身に覚えのある方は多いかと思いますので、疑いがあれば是非病院に相談してみましょう。

副鼻腔内部からの圧迫の様子

副鼻腔炎の起こりやすさは、体全体の免疫機能の働きが過剰になっていることと関係があります。ひょっとしたら、下痢肌荒れなど、副鼻腔以外の個所にも炎症が併発しているかもしれません。これは、アトピー性皮膚炎や喘息などとも共通する、体質的な問題です。その場合、食事の改善と整体による体質改善が重要かもしれません。この記事では詳しく書きませんが、ご興味のある方は直接当院にお問い合わせください。(03-6265-7410、info@chushinseitai.com)

5.貧血による頭痛

これも二次頭痛というべきなのかもしれませんが、あえて記載しました。貧血によって、脳に十分な量の酸素が行きわたらないということが起こります。この結果、脳が酸欠となり頭痛が生じると考えられています。激しい運動により筋肉が酸欠になると、筋肉痛を感じるのとイメージは似てますね。

たとえば、ふらつきやめまい、疲れやすさなどがあれば、自分で貧血の疑いありと判断できますね。血液検査ではヘモグロビンだけでなく、フェリチンの数値も確認する必要があります。ヘモグロビンの数値は正常でも、フェリチンが下がり始めていると、貧血の兆しありです。

女性の場合は、月経による出血や、妊娠授乳などにより、栄養素としての鉄分が不足し、貧血になるケースが多いです。その場合は、鉄分の補給がポイントになります。ただ鉄分だけとれば解決するという場合ばかりではないので、詳しくは後述します。

女性の鉄不足

以上の分類のどれかにぴったり当てはまるとは限らない

いかがでしたか?あなたは、どのタイプの頭痛に当てはまっていたでしょうか?もしかしたら、はっきりと決まらなかった方もいたかもしれません。注意してほしいのは、いくつかのタイプの頭痛が併発することもあるということです。

腰痛や肩こりのような不調と同じように、頭痛もたったひとつの原因から起こっているということは、あまり多くありません。複数の要素が複合しています。

ひょっとしたら、はじめはひとつの原因から始まったことかもしれませんが長年にわたって慢性化していく間にいくつもの原因が付け加わっていき、互いに、頭痛を高め合うような負のスパイラルに陥っているケースが多いです。

例えば、はじめは片頭痛だけが出ていたのに、それが続いている間に痛みのストレスが体にさらなる悪影響を及ぼし、筋肉が緊張しがちになり、肩こり、首のこり、そして緊張型頭痛まで着け加わるようになってしまうといったケースも考えられますし、その逆もあり得ます。

一般に、長引く痛みは、それ自体がストレスの発生源となるため、より一層痛みに敏感で痛みを生じやすい体質をつくりあげてしまう原因となるのです。

痛みの連鎖

このように原因がひとつに決まらない頭痛の場合、病院にもなかなか相談しにくいですよね。では、どうしたらいいでしょうか?このような場合は、考えうるすべての原因に対してひとつひとつ、順番に対処すればいいのです。そうしているうちに、徐々に頭痛の程度や頻度が緩和されていきます。複数の原因に対してトータルで対処していくイメージです。

もちろん、運が良ければ、ひとつの原因に対処するだけで全快してしまう可能性もあります。でも、はじめから、原因は複数あることを覚悟して、淡々と、着実に原因をつぶしていくつもりでいた方が、失敗のない対策をとりやすいです。

頭痛のタイプにかかわらず、頭痛全般に関連する原因として次のようなものがあります。

  • 慢性炎症の問題(睡眠、栄養、ストレスとも関連)・・・最重要
  • 血管の問題
  • 脳の栄養状態の問題
  • 精神的なストレス
  • 疲労の蓄積につながるようなストレス(筋肉・感覚神経=肩こり、首コリ)
  • 睡眠のサイクル
  • 脳のエネルギー不足(炎症とセットになっていることが多い。よく眠くなる人、集中力が落ちる人は要注意)

思い当たるものはありますか?ここに挙げたものは、頭痛のタイプ別に考えてきた原因と比べると、より漠然とした印象を受けると思います。それは、これらの原因が、より深い、健康の根本にかかわるものだからです。

このような原因にフォーカスすると、より根本から体質を改善する手段へとつながります。そのような改善を行うのは、対症療法に比べると、成果が出るまでに長い期間を要することは事実です。

しかしそのかわり、単なる対症療法では得られない大きな痛みの軽減と再発防止が期待できます。徹底的に頭痛に対して対処したいと思っているあなたには、これらのことをいっぺんにではなくてもいいので、対処しやすいものからひとつひとつ手を付けていくことをお勧めします。具体的な対処法については「頭痛を根本的に治すには?」の項目にて後述します。

漠然とした原因は健康の根本をとらえている

頭痛を放っておくとどうなる?

頭痛を治さずに放っておいた場合、たとえば、次のようなことが起こる可能性があります。

  1. 自律神経の働きがますます狂ってくる
  2. 吐き気やめまいなど、脳幹の中枢の働き
  3. 光、音、においに過敏になる
  4. イライラと血糖値異常・・・だるさ、疲れやすさ、肥満
  5. 心筋梗塞、脳梗塞のリスク
  6. 認知力の低下、脳神経系の疾患のリスク

1~4は頭痛の原因ともなるものですが、結果となることもあるのです。もともとは、これらのうち、1つしか感じていなかったとしても頭痛が続くことによって、徐々にほかの3つにも波及していく可能性があります。頭痛と1~4の症状は、互いに助長し合う関係にあり、悪循環を形成するのです。

もっとも、深刻な問題は5、6だと思われます。

ただ、5については、統計上の報告はあるものの、具体的な因果関係が解明できているわけではありません。つまり、頭痛が原因で、心筋梗塞・脳梗塞のリスクが増大していくのか?あるいはもともと心筋梗塞・脳梗塞になりやすい体質が原因で、頭痛が起きやすくなっているのか?もし、後者だとしたら、頭痛そのものをとめても、心筋梗塞・脳梗塞のリスクが減るわけではありません。しかし、そのあたりの詳しい因果関係はまだ明らかになっていません。

特に片頭痛については、将来、「後頭葉」や「小脳」といった後頭部周辺に脳こうそくを起こすリスクが高いという統計結果が報告されています。(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/198090

この報告によると、前兆のある片頭痛の方がリスクは大きい。また、頭痛の年間回数が多いほどリスクが大きいという結果が出ています。なお、頭痛発作の際にトリプタン製剤で対処していた場合は、リスクが片頭痛のない人と同等だったとのことです。これは、片頭痛発作が起こるたびに、脳血管が傷つきもろくなってゆき、脳梗塞を招きやすくなるからではないかと考えられています。

頭痛が6の原因となるのには理由があります。

頭痛が長期にわたり続いている人の脳は、ほぼ確実に、脳の内部で慢性炎症・エネルギー不足が起こっています。それによって、酸化・糖化による細胞の劣化が防げなくなり、脳細胞の変性・萎縮が進み、脳細胞が正常な機能を果たせなくなっていきます。

たとえばアルツハイマー病患者ははじめ、認知的な異常には気付かず、頭痛・ふらつき・めまいを感じて病院を訪れることが多いという事実があります。これは脳の炎症がアルツハイマー病の一因であることを示唆しているといっていいかと思います。このような脳の炎症は、認知症にとどまらず、子供の学習障がいADHDなど認知に関わる広範囲の症状に関係しているのではないかと注目されています。

グルテンによる炎症は認知機能に影響を及ぼす

頭痛の改善をするには

とりあえず、その場だけ痛みを緩和する方法=いわゆる対症療法としては以下の通りです。

緊張型の頭痛は温熱やツボ押しで緊張緩和

締め付けられるような痛みだけしかないのであれば、首や目をあたためて、筋肉の緊張を和らげましょう。

とりあえず、頭の周辺や、肩、首の筋肉表面を適当に指で押していけば、手当たり次第にやって、自分が一番気持ちよく感じるところを探してください。ある程度は緩和していくと思います。押すべきポイントはだいたい下の図のようなイメージです。

緊張型頭痛のためのツボ押しポイント

片頭痛は冷やす、刺激を避けて横になる、少量のカフェインを使う、血管を圧迫する、血糖値を上げる

片頭痛をやり過ごすのであれば、頭の角度を工夫して、寝てしまうのがいいのではないかと思います。内部にたまった血液の圧力は、重力の向きによっては分散できるので、楽になる可能性があります。

たとえば、真横を向いて寝るのであれば左右どちら向きになるのが楽なのか?さらに、微妙に傾け具合を変えると、もう少し楽になるかもしれません。人によっては、横になるよりも、椅子に座って、机に頭を突っ伏しておく方が楽な場合も・・・。

その際、できるだけ、静かで暗い部屋で休んだ方がいいでしょう。片頭痛は脳の興奮状態によって強まりますので、できるかぎり、脳の活動を上げるような、光、音などの刺激を減らした方がいいのです。

しかしながら、神経の興奮があまりにも強い場合は、頭の向きだけでは痛みが引かないかもしれません。そこで、氷嚢などで頭を冷やすという方法が考えられます。まずは、痛みを感じるところに氷嚢を当ててみましょう。その部分の血管が収縮し、血液の圧力が緩和するだけでなく、神経が放出する発痛物質(炎症物質)の拡散も抑えられるので、痛みが弱まると思われます。

ズキズキするところを冷やしましょう

※ちなみに、冷やすばかりでなく、温めた方が功を奏することがあり得ますので、そちらを試してみる手もあります。これは、温めようが、冷やそうが、何らかの弱い刺激が神経に伝わった時、痛みという強い刺激がシャットアウトされることがあるからです。たとえば、鍼(はり)治療では、皮膚内部にある痛覚を感じる神経にごく弱い刺激を加えることによって、より強い痛みの刺激をシャットアウトしているという点で、同じ原理が活用されていると考えられます。

また、ズキズキする部分の血管を鉢巻で圧迫したり、自分の指で圧迫すると、血管の拡張がおさまり、痛みがやわらぐこともあります。

カフェインや糖分も血管を収縮させるのに有効です。ただし、カフェインは飲みすぎるとかえって悪化する可能性があるので、自分でいろいろと試しながら、適量を探ってください。糖分を上げるためには、飴をなめるのが手っ取り早いです。片頭痛の前兆として、おなかが無性にすくという人がいますが、これは血糖値が下がり始めたサインなのです。血糖値の低下に対する反応として、血管が拡張することがあるのです。

群発性頭痛は酸素吸入という方法があります

群発性頭痛の場合は、かなり激しい痛みになります。医師に処方してもらう専用の薬剤や、酸素吸入などの方法がありますが、いずれにしてもまずは病院で診てもらうのが先決です。

純度の高い酸素は血管の収縮効果があります。スポーツ用のものでは濃度が不十分で効果が出ないかもしれません。個人で吸入用酸素ボンベの販売会社と契約して、入手する方法があります。そのような契約方法を病院で紹介してもらえる場合もあります。

頭痛のきっかけとなる出来事を把握し、それを極力避ける、警戒する

やや消極的な手段になってしまいますが、根本的な健康の改善が達成されるまでの間は、少しでも頭痛のリスクを避けるために、頭痛が始まるトリガー(きっかけ)になるものを自覚し、それを避けるというのもとても有効だと思います。以下のきっかけに心当たりはありますか?あれば、避ける手段を考えましょう!

緊張型頭痛のきっかけとして考えられること

こんなことがきっかけになりやすいです。

  • パソコンやスマホなどの使い過ぎ、デスクワークをしすぎた。
  • 睡眠不足。ソファの上など、望ましくない環境で寝た。
  • 人間関係などのプレッシャーが強い環境が続いた。
  • 横向きに寝転がって、テレビを見たり、本を読んだり、スマホをいじったりしていた。

など、一般的に肩こりや首のこりの原因となりやすい、目の負担、姿勢の負担、睡眠の問題、心理的負担といったことを挙げてみましょう。心当たりがあれば、できるだけそれを緩和する方法や避ける方法、あるいは、十分な休息によって負担を心と体にため込まない工夫などをしましょう。

たとえば、寝転がって本を読んだり、テレビを見たりするような習慣があるかのであれば、そのような極端に悪い姿勢をとる習慣はやめましょう。

また、どんなにいい姿勢をとっていても、長時間同じ姿勢を続けるのは一般的に、体に大きな負担をかけ、肩こり、頭痛の原因になります。同一姿勢での作業は適度に休憩をはさむ。職場での業務中で長時間にわたり休憩をとりにくい環境であれば、こまめに軽く立ち上がってトイレに行ったり、水を飲んだり、通路を少し歩いて戻ってくるなど、ちょっとしたブレイクをはさみましょう。

片頭痛のきっかけとして考えられること

女性の場合は月経

月経開始2日前から月経3日目のタイミング。このタイミングから逃れるためには薬で月経を止めてしまうという発想もあり得ます。しかし、あまり推奨したくはありません。やはり、根本的な健康づくりから対処していきたいですね。詳しくは「頭痛を根本的に治すには?」で後述します。

食べ物・飲み物

血管を拡張させる食べ物として、チョコレート・ピーナッツ・チーズ・赤ワイン・ココア・柑橘系の果物・中華料理の調味料などが考えられます。しかし、最近では食べ物は関係ないと考える研究者が増えてきています。人の判断に任せず、自分で試して確認することも必要です。コーヒーや緑茶は個人差や飲む量によって、片頭痛を和らげてくれる場合も悪化する場合もあるので、自分の適量を試しながら利用するといいでしょう。

もし、これらの食べ物がきっかけになっていれば、極力避けたり、量を少なく抑えるなどの警戒をしましょう。

ワイン

またカフェインの常用者には気を付けてくほしいパターンがあります。平日カフェインをよくとっている人が、休日だけ摂らなかったりすると、その摂らなかった日に副交感神経が極端に優位になり血管の拡張や片頭痛が起こりやすくなります。(週末頭痛のパターンに似てますね)

このような場合には、平日のカフェインを減らすのが一番いいのですが、いきなり生活習慣を変えるのが難しければ、当面のしのぎ方として、休日にもカフェインを摂るという方策が考えられます。しかし、この状況では、身体はカフェインを過剰と感じているはずです。最終的には平日のカフェイン摂取量を減らすのが最善です。

たとえば、平日に頻回にコーヒーや濃い緑茶を飲んでいる方であれば、それを紅茶やほうじ茶、麦茶、ハーブティーなどのカフェインが少ない飲料に徐々に変えていってみてはいかがでしょうか?

ハーブティー
天気

天気の影響は、気圧、湿度、日照時間といった要素によって、脳にストレスをかけることがあります。それによって頭痛が起こりやすくなる可能性がありますので、自分の傾向を確認しておきましょう。気圧、湿度、日照時間のうちどれが一番影響が大きいのか確認してみるといいでしょう。

そもそも本当に天気が影響しているか。そこも一度疑ってかかる必要があります。実際には、天気のいい日にも頭痛が起こっているのに、それは記憶に残らず、天気が悪い日の頭痛だけ印象に残っているのかもしれません。改めて、日記のようにして、頭痛が出た日の天気を1カ月ほど記録してみましょう。

いかがですか?もし冷静に記録を見直した結果、確かに天気にきっかけがありそうだと疑われるならば、まずは、普段からよく日光を体に浴びて、目でも屋外の明るい景色を見るように心がけてください。天気のいい日にできるだけセロトニンをつくって、体内にためておきましょう。片頭痛はセロトニンの枯渇によって起こるという考え方でいえば、天気の悪い日に足りなくなるセロトニンを、天気のいい日にたくさんつくって蓄えておくのです。

天気のいい日はもちろんですが、天気の悪い日も、外の景色を見るのは有効です。一度に長時間見続けるよりも、一日中平均的に、ちょっと気が付いたら、ちょこまかと外を見るのがおススメです。たとえば、30分に一回、少し屋外の景色をぼーっと見て、自然の光を目に入れるというのでもいいと思います。

しかし、天気の悪い日に片頭痛が起こるのは、日光だけでなく、気圧の影響も考えられます。気圧が下がれば、体内の圧力が相対的に気圧より高い状態になるため、体の内部にはむくみが起こります。当然、三叉神経に影響する血管もわずかに拡張するので、普段よりも頭痛の起こりやすさは増すはずです。これについては、むくみ対策として、あまり水分を体内にため込みすぎないように、過度の水分接種は控えるなど気を付けると、微力ながらも効果があるかもしれません。

外の景色
ストレスから解放されて少しほっとしたとき

肩こりにつながるようなストレスは、緊張型頭痛だけではなく片頭痛の原因にもなりえます。なぜならば、このようなストレスが、自律神経の働きを暴走させてしまったり、ダウンさせてしまったりするからです。結果として、脳内の血流に異変が起こる可能性は十分にあり得ます。心と体の両面からストレスとして連想されるものを確認し、できる限りそれを避けたり、避けることのできないストレスはため込まない方策を立てておきたいところです。

注意してほしいのは、ストレスが強い日(平日・出勤日)ではなく、ストレスから解放された日(休日)の方が頭痛が出やすいということです。ストレスが強い日の反動が、休日に出るのです。上で詳しく解説した「週末頭痛」または、その変形パターンとしての「週頭頭痛」ですね。この場合、頭痛が出ていない平日の対処が重要です。その間にストレスを回避したり、解消することで、休日に反動が出ることを防げます。

ただし、そうはいっても、世の中には生きている限り、受け止めざるを得ないストレスがあります。それは避けることができません。最終的な解決のゴールは、ストレスに対する耐久力を上げることです。これは、心の問題だったり、身体の問題だったりします。そこまで考えると、後述の「頭痛を根本的に治すには?」という考え方が必要になります。

群発頭痛のきっかけとして考えられること

季節の変わり目や、年末年始など、免疫力が弱りやすい時期に、群発期(発作期間)が始まることがあります。年末年始は仕事から解放されて気持ちが緩む時期なので、免疫力が低下して体調を悪くする人が多いと思いますが、この時期群発頭痛も発生しやすいです。この理論で言うなら、季節とは別に、ライフスタイルの変化など、体調に影響するようななんらかの生活環境の変化によっても、群発気が始まる可能性はあります。

群発期に入っていることがわかっているときには、とにかく飲酒を避けるべきです。かなりの確率で、飲酒が頭痛の引き金になっているようです。群発期でない期間は飲酒も問題ないようですので、どうしてもお酒が好きな方は、うまくメリハリをつけていきましょう。それでも頭痛が起こってしまうことを完全には避けられませんので、酸素ボンベなど応急的な対処に必要なものを入手しておきましょう。最終的には、東洋医学的な根本改善を目指していくことが強く望まれる症状です。

群発性頭痛は医学的に未解明な部分が多いですが、脳や周辺の神経、血管に与えるストレスという観点から見れば、片頭痛と共通のきっかけもあるかもしれません。前述の「片頭痛のきっかけとして考えられること」も参考にして、心当たりのあるものがあれば対処してみて下さい。

頭痛を根本的に治すには

以上、対症療法として述べさせていただきましたが、「とっくにこれらのことは試してみたよ!」という方も多いのではないでしょうか?そして、これらの方法では解決できないことも多かったのではないでしょうか?であれば、目先の痛みを取り除くための努力をしても、すでに追いつかない状況になっているわけです。より長期的な視野に立って、本格的な体質改善をスタートしてはいかがでしょうか?

一方、薬によってなんとかなっている人もいるかと思います。でもそんな人でも心の底では、「薬に頼りたくない・・・」と常々思っているのではないでしょうか?薬が長期にわたって身体に与える潜在的な影響を考えると、薬に頼らない本当の健康を手に入れたいという気持ちになりますよね?私も同感です。

私自身も、人間の自己治癒力を信じていますし、それを正しく増幅させることで、薬に頼ることなく、病気のことなど忘れて生活の向上にまい進できるような人生を送りたいと、常日頃から心がけています。

あなたがこのような考え方をお持ちなら、頭痛になりにくい健康な体質を作り上げるために、身体の機能と神経の働きを強く丈夫なものにして、ストレスに対する耐久力をパワーアップしていくための方法を考えてみましょう。これは、健康状態をマイナスからゼロに近づける後ろ向きな対処法ではなく、マイナスをプラスに持っていこうという非常に積極的な行動です。是非実践していただきたいと思います。

本当の健康を目指す改善とは

頭痛体質から脱却するための、体質改善としては、以下の問題点にトータルでアプローチすることをおすすめします。

改善するべき体質的な問題点

  • 慢性炎症の問題(睡眠、栄養、ストレスとも関連)・・・最重要
  • 自律神経に関わる内臓とホルモンの問題
  • 血管・神経の流れを悪くする骨格・筋膜の問題(頭・首・肩の重心バランス)
  • 脳のエネルギー不足(炎症とセットになっていることが多い。よく眠くなる人、集中力が落ちる人は要注意)
  • 豊富な神経伝達物質の産生
  • 精神的なストレスをため込まない自分なりの方策

これらに対処するためにセルフケアでできることとしては、1.食事、2.睡眠、3.運動、4.その他の生活習慣の改善です。それでは成果が出にくい場合や、セルフケアを完璧に実践するのが難しい場合は5.整体によるボディーセラピーも併用すると効果的です。

1.食事によるセルフケア

・低糖質、高脂質食を心がける
・グルテン、カゼインを避ける
・女性なら特に貧血対策と女性ホルモン、セロトニンを増やす食事

まず第一に低糖質、高脂質食を心がけるのが基本です。

糖質とは甘いものや炭水化物のことです。炭水化物とは、ごはんやパンなど、見た目に白い食べ物が多く、「穀物」と呼ばれるような食材です。特に、色が白いものほど純度の高い炭水化物となり、悪影響が大きくなります。

脂質というのは、「アブラ」です。液体の油もあれば、ラードやバターなどの固形の脂もありますよね。

低糖質、高脂質食は何のために行うのでしょうか?それは、身体の中のエネルギー源を糖質から脂質に切り替えるためです。すると、1日の血糖値の変動があまり大きく振れることがなくなり、結果として、ホルモンバランスや脳内の神経伝達物質の濃度を一定に保ちやすい体質になります。

糖質・脂質とホルモン・神経伝達物質の関係

ところで、高脂質の食事は身体に悪いのではないかと心配される方もいるのではないでしょうか?確かに、従来のアメリカの文化でいえば、高脂質食、高コレステロール食は避けるべきとされてきました。

しかし、その心配は現代ではもはや不要です。新しい科学的な研究結果が続々と報告されており、脂質をへらすより、糖質をへらした方が、コレステロールも減らすことができることも実証され始めています。

なぜそのようなことが起こるのでしょうか?

糖質を摂っていると、体内では、糖質が優先的にエネルギー源とされてしまい、脂肪はどんなに余っていても使われません。だから、脂肪を身体の中に蓄積し続けてしまう体質となってしまいます。つまり、体脂肪が増え続けます。逆に糖質をへらすと、脂質をエネルギー源として使える体になれるのです。これによって、体脂肪も血中のコレステロールも適切に減っていきます。

もし、あなたが、あまりにもコレステロールが高すぎるのであれば、脂質よりも糖質の摂取量を抑えることで、コレステロールの値をコントロールできることを知っておいてください。

なお、コレステロールは低くなりすぎることの方が問題です。脳内の細胞の生まれ変わりや修復、そして性ホルモンをつくるための材料としてもコレステロールは絶対に必要なもので、これを低い状態で保つのは、脳の回復力を弱めてしまいます。何事も適度が一番ですが、コレステロールの適量は、従来の基準よりも高めでよいのではないかと言われ始めています。

高脂質が望ましいとは言っても、いわゆる揚げ物極力摂らない方がいいです。(コロッケとかフライドポテトとか)これは酸化された質の悪い脂だからです。逆に多く摂るべきは、魚に含まれているDHAです。これは、数少ない脳内に入り込むことのできる油であり、脳の細胞の修復やエネルギー源として有用です。それと、ココナッツオイル「MTCオイル」という名称で売られている、短鎖脂肪酸もおススメです。これは、脂質の中でも特にエネルギー源になりやすい特徴があり、脂質をエネルギー源として活用できる体質をつくるはもってこいです。

<特に取り入れてほしい脂質>

  • DHA(魚)
  • 短鎖脂肪酸(ココナッツオイルやMTCオイル)

※しかしこれだけではダメ。その他の一般的な脂質も積極的に摂ってほしい。

第二にグルテン(小麦)、カゼイン(乳製品)を避けましょう。モチモチのパンやパスタは、グルテンによって弾力を得ています。このグルテンは、長年の人工的な品種改良によって小麦の中に多く含まれるようになりましたが、元来は小麦であっても現在ほどの過剰なグルテンは含まなかったといわれています。このグルテンは、直接的に腸や脳の細胞に感知され、炎症を起こします。つまり、本質的に我々の腸と脳はグルテンを拒否しているのです。遺伝子により個人差はありますが、人類はみなもれなくこれを拒否しています。

ところで、なぜ脳だけでなく、腸の炎症までやかましく言っているのでしょうか?腸の不調は脳内の神経伝達物質に影響し、不安で抑うつ的な気分になりやすくします。その結果、痛みの感受性が上がってしまうので、頭痛を強めてしまうことになるからです。

カゼインについてもグルテンと同様の理由で避けてください。これは乳製品に含まれているたんぱく質です。牛乳、ヨーグルトには多く含まれていますので避けた方が良いです。バターは、牛乳の中から脂質の成分を主に取り出した食品なので、カゼインは大部分が取り除かれており、問題ありません。

第三に片頭痛の女性貧血対策とホルモンやセロトニンをつくるための栄養を積極的に取り入れましょう。ちなみに後半のセロトニンに関する部分は、片頭痛の男性群発頭痛の男性も、是非取り入れてください!

まず貧血の可能性を疑ってください。医療機関で血液検査を受けるのもいいかもしれません。もし貧血であれば、鉄分を補いましょう。ただし、気を付けてください!いきなり鉄分を摂り始めても解決できない場合があります。

なぜならば、鉄を吸収するためには、胃や腸の粘膜が元気であることが必要だからです。もし、胃や腸の状態が悪いと、いくら鉄をのみこんでも、それが、うまく吸収されず、そのまま排出されて無駄になります。

それだけならば、まだいいのですが、さらに悪い場合があります。腸にカンジダなどの悪い菌が繁殖している場合は、鉄分を摂ることで、かえってこれらの菌が元気になってしまい、健康状態を悪化させる可能性もあります。

だから、まずは焦らず、十分に胃腸のケアをする。それがある程度達成できてから鉄分を摂る。この順序を守ることは結構大事です。そこでまず、胃腸のケアとしては、乳酸菌の摂取、食物繊維の摂取を心がけましょう。徐々に食欲が旺盛になり、便通もようなっていけば、効果ありです!そのうえで、サプリや食事の管理で鉄分を摂るようにしていきましょう。

さらに、女性に考えてほしいことは、生理との関連です。生理開始前後に頭痛が出ることが多ければ、考えるべきことは、女性ホルモンセロトニンの産生に必要な栄養補給です。

女性ホルモンに関してはコレステロール値を十分に上げることが必要です。ですから、すでに述べたような低糖質、高脂質の栄養摂取を考えてください。高血圧が心配な方は医師と相談しながら進める方が安心かもしれませんが、近年は、コレステロールが高いことのメリットが科学的な研究から明らかになるとともに、脳梗塞や心筋梗塞のリスクにコレステロール値がどれほど影響しているのかも、見直され始めてきているので、健康長寿を目指すうえでも、従来の医学情報に振り回されすぎないことが重要かもしれません。

セロトニンの産生に関しては、セロトニンの材料となるトリプトファンと、それを代謝するために必要なビタミンB群の摂取がおすすめです。実は、トリプトファンもビタミンB群も、肉・魚・大豆などの高たんぱく食品をとっていれば、自然とその中に含まれている栄養素です。これらの食品を、まんべんなく食事に取り入れることをお勧めします。あまりに健康状態が悪い場合は、食事の摂取量ではなかなか効果が表れないので、サプリメントの活用が有効です。くわえて、30分以内の早朝ウォーキングを毎日行うとセロトニンの産生機能を活性化できます。

<女性に取り入れてほしい食事>

  • 女性ホルモンのために・・・低糖質、高血糖(コレステロール大歓迎!)
  • セロトニンのために・・・トリプトファン+ビタミンB群(肉・魚・大豆、まんべんなく)
低糖質、高脂質食

2.睡眠によるセルフケア

睡眠の質をいかによくするか?が重要です。特に寝る前の2~3時間の過ごし方が決め手となります。どれだけ、睡眠時間中に脳が回復できるかは、睡眠前のあなたの行動にかかっています。

第一に寝る前の2時間は、悪い光=ジャンクライトを避ける。日中も避けたいジャンクライトですが、特に寝る前の2時間は完全に避けたいくらいです。TV、PC、スマホは基本的に見ない、触れない。これらはいわゆるブルーライトに該当するものですね。また、白色、青色、緑色のLEDもよろしくありません。室内の電灯もできるだけ、白色のLEDよりは暖色のものに変えた方がいいです。(完全にキャンドルだけの証明にできれば最高!!)

くわえて、寝るときは室内を完全な暗闇にしましょう。ちょっとの光が漏れてくるものも、できるだけふさぐことをお勧めします。たとえば、電源タップのライトとか、カーテンの隙間を通して、外からわずかに入ってくる月明りとか。これらの細かいすべての光をシャットアウトしましょう!私たちは、皮膚でも光を感じています。それは脳の休息を妨げます。完全に光をシャットアウトすることではじめて、完璧な休息をとることができます。是非おためしあれ!このような光の対策は、うつなどの心の症状にも大変効果的です。

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第二に寝る前の3時間前までに夕食は終えておきましょう。仕事などの関係でどうしても寝る直前に夕食をとらざるを得ない場合は、早めの時間に、少し軽食をとっておくことで、寝る直前の食事量を減らす工夫をしてはいかがでしょうか?

最後に大事なことは、寝る直前に悩みや不満となることを一切心に浮かべない。アロマの香りやお風呂などを活用してできるだけリラックスしてください。そして、できるだけ自分の好きなこと、楽しいこと、都合のいいこと(笑)ばかりを思い浮かべてください。悩みや不満は、自律神経の不安定を生むと同時に、脳に痛みを感じやすい神経回路を誘発します。寝る直前の思考や記憶は特に潜在意識に刷り込まれやすいため、寝る直前は極力排除しましょう。

3.運動によるセルフケア

ストレスの解消と脳の活性化、血管の活性化が目的です。激しい運動はしなくても大丈夫です。無理のない、簡単な運動を長期にわたり継続することが大事です。

継続するためには、その運動を行うことで、すっきり感や、ストレスを忘れられる感じが味わえることが大事だと思います。そうすると、自然とその運動が好きになれますよね。すると継続する意欲につながります。正直、どんな運動でも構わないと思います。 たとえばウォーキングがおススメです。朝、日光を浴びながら行うのがベストです。それは、セロトニンの産生を促進してくれるからです。しかし、それが難しければ、まずはやりやすい時間帯に行えばいいと思います。少し息が弾むくらいのスピードで歩くのが理想ですが、ご自分の体調に合わせて加減して大丈夫です。週に3日くらい、ウォーキングの日を決めて行いましょう。もちろん、毎日できる意欲的な人は、是非毎日やってください。

ウォーキング

また、ジョギング、水泳、太極拳、気功法、ヨガなど、自分が好きな分野があれば、それを行うのもいいと思います。それぞれに、その分野ならではの特徴があります。自分がやっていて気持ちよく感じるものが一番合っていると思います。

4.その他の生活習慣を改善する

日中もジャンクライトは避けましょう。ジャンクライトによるストレスは、寝る2時間前についてすでに述べましたが、実際には日中も気を付けると一層いい効果が得られます。青色、白色のLEDライト、PC、スマホ、TVの画面からの光。これらの光を浴びすぎないように注意しましょう。

ブルーライトカットのための画面にはるシートを活用したり、オレンジ色のサングラスを活用するなどで、青色よりの色調を避けるのが賢明です。青色の光は脳のエネルギーを多く消費し、限度を超えると、脳が拒絶反応を起こし始めて、ドライアイなどの異常を発症するきっかけにもなりえます。一度発症するとやっかいですから、未病の段階で対策をうつことが重要です。

それと、ブルーライトのような悪い光の悪影響を相殺するためには、良い光を浴びることも重要です。室内にいるときは、ちょこまかと、窓の外に目を向け自然光を目に入れることがとても有効です。また、昼食時には必ず外に出て、目だけではなく、体全体に自然光を浴びましょう。しつこいようですが、我々は皮膚でも光を感じています。

喫煙やお酒は、ビタミンB群を無駄に消費します。これらの習慣は適度に抑えるべきですが、仮に、社会的なおつきあいなどで、やむなく行う場合は、その直前、直後にビタミンB群の補給を意識しましょう。

5.整体によるボディーセラピー

セルフケアの目的は、体質的な改善です。根気強く続けていけば徐々に効果が表れてきますが、すでに現状があまりにも悪い場合には、自主的な努力だけではなかなか好転していきません。効果が出てくるにしても、時間がかかりすぎてしまうのです。それを補うために、整体というものを考えていただくのも有効です。セルフケアと整体、できることは全部やって、速やかな改善を目指していきましょう!

色々な整体があるかと思いますが、ここでは当院の整体でできることをお伝えします。

骨格の歪みからくるストレス対するアプローチ

頭の重さはキャベツ1個分。この重さをいい位置で、背骨の上にのっけていられなければ、頭を支える筋肉の負荷は増すばかりです。そして、頭を支える筋肉の負荷は、直接的に脳と自律神経のストレスとなります。さらにストレスはエネルギーの浪費を生みます。

頭を支えるバランス

そうなると、脳も自律神経も、常にストレスを抑え込むために、エネルギーをフル回転させ、無駄に消費し続けていることになってしまいます。これが、度を過ぎると、脳内の炎症を抑えるシステムに使うためのエネルギーが足りなくなってしまいます。つまり、炎症が抑えきれなくなります。結果、慢性的な炎症が常に持続してしまい、痛みを感じやすい体質となってしまいます。

これを踏まえて、当院では骨格のバランスを整えて、頭を支える筋肉に加わる無用な負荷を減らします。これは、脳内の炎症を改善する助けとなります。

自律神経にストレスを与えている内臓の不調の改善

人間の内臓の大半は、迷走神経という、脳から直接伸びている神経によって脳に膨大な情報を伝え続けています。

この迷走神経は自律神経の一種で、自分の意志とは関係なく、自動的に働いています。したがって、内臓の不調があると、この神経が脳にストレスの信号を伝えますが、これを私たちは意識していません。知らないうちに、内臓から脳へとストレスが伝わっているのです。

わかりやすい例でいえば、突然頭、首、背中などに冷水をかけられると、びっくりして、きゅっと呼吸が止まり、頭、首の方への血管が収縮するのを感じますが、これも迷走神経の作用です。それだけの影響力がこの神経にはあります。

また、消化管(胃や腸)と脳の密接な関係については消化管が「第二の脳」と呼ばれるようになって以来、今でも研究が続けられています。人によっては、従来の脳が主、腸が従という主従関係に異を唱え、対等である、あるいはむしろ逆であると考える研究者もいます。

うつなどの気分の問題にも腸の不調が大きく関係しているようです。とうことは、脳内の神経伝達物質の量に腸が影響を及ぼすということであり、結果的に頭痛にも何らかの形で関係していると思われます。

腸から脳へのストレス

これらの事実に基づき、当院では内臓・神経・血管・脳の働きを高めるためのボディーセラピーを行います。頭痛は、自分の意志ではコントロールできません。ということは、頭痛とは自律神経の働き(暴走・不調)によって起こっている現象であるといえるでしょう。ですから、最終的には、自律神経の働きを健全にすることで、頭痛の頻度を減らし、健康な毎日を送れるようになるのです。

【特に女性】貧血、ホルモンバランスに対するアプローチ

女性にとって重要なのは、胃腸を元気にして、鉄分の吸収を強化する貧血への対策、そして、ホルモンバランスをコントロールすると、その指令を受け取る卵巣との間の血流の活性化です。

当院では、胃腸を元気にする神経活性化のセラピーに取り組んでいます。一方、卵巣回りの血流は、不妊で悩む方にとっては、特に重要なポイントとなります。もともと、骨盤内はうっ血しやすい空間で、血液の圧迫により、毛細血管の流れが悪くなりやすいのです。このような部分に対しては、骨盤周辺の筋膜の動きをよくする整体と、腹式呼吸のセルフケアを併用することで、改善していきます。

骨盤のうっ血

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